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第28巻 第8号 1995年8月 [目次] [全文 ( PDF 501KB)]
症例報告

血中CA19-9値が著しく高値であった黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例

船本 慎作, 木川 三四郎, 平井 修二, 越田 佳朋, 柿田 章

札幌東徳洲会病院外科, 北里大学外科

 症例は38歳男性で,心窩部痛を主訴に入院.入院時検査にて炎症反応の上昇および血清CA19-9値が29,316 U/mlと著増を示した.腹部超音波,腹部computed tomography(CT),内視鏡的逆行性胆道造影(ERC),腹部血管造影で胆嚢頸部に嵌頓した結石による急性胆嚢炎と診断.経皮経肝胆嚢造影でも同様の診断で,その際,採取された胆汁細胞診ではclass IIIであった.胆嚢癌の存在を疑ったが確定診断には至らず腹腔鏡下胆摘術を施行した.胆嚢壁は肥厚していたが粘膜面に明らかな隆起性病変はなかった.組織学的には黄色肉芽腫性胆嚢炎で悪性所見は認めず,免疫組織学的に胆嚢上皮および漿膜下層にCA19-9が証明された.術後,CA19-9値は正常値に戻った.高CA19-9血症を呈する良性胆道疾患の機序と悪性疾患との鑑別について文献的考察を加え報告する.

索引用語
increased level of serum CA19-9, xanthogranulomatous cholecystitis, gallbladder carcinoma

日消外会誌 28: 1848-1852, 1995

別刷請求先
船本 慎作 〒065 札幌市東区北33条東13-3-21 札幌東徳洲会病院外科

受理年月日
1995年4月5日

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