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第28巻 第8号 1995年8月 [目次] [全文 ( PDF 487KB)]
症例報告

胆管内乳頭状発育を呈した早期肝内胆管癌の1例

三枝 伸二, 田辺 元, 川井田 浩一, 小林 泰之, 上野 信一, 愛甲 孝

鹿児島大学第1外科

 左肝管内に発生した管内発育型の早期肝内胆管癌の1例を報告した.症例は66歳の男性,全身倦怠感を主訴として近医を受診し,超音波検査にて異常を指摘された.入院時一般検査では未梢血液像,血液生化学,腫瘍マーカーなどに異常はみられなかった.精査の結果,左肝管一次分枝の胆管癌と診断され,肝左葉+尾状葉+左肝管切除を施行した.腫瘍は左肝管内に限局した乳頭状腫瘍で,病理組織診断は高分化型乳頭状腺癌,深達度はmであった.また免疫組織染色において乳腺型ムチンコア蛋白関連抗原陰性,腸型ムチンコア蛋白関連抗原陽性であった.術後4年2か月を経過した現在,再発の徴候なく健在である.管内発育型の早期肝内胆管癌の本邦報告例は自験例を含め7例で,自験例以外はいずれも粘液産生胆管癌として報告されていた.本症例のように深達度がmもしくはfmにとどまる管内発育型胆管癌は,手術により良好な長期予後を期待できると思われた.

索引用語
intraductal papillary cholangiocarcinoma, early intrahepatic cholangiocarcinoma, intestinal and mammary type apomucins

日消外会誌 28: 1853-1857, 1995

別刷請求先
三枝 伸二 〒890 鹿児島市桜ケ丘8-35-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1995年3月8日

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