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第28巻 第8号 1995年8月 [目次] [全文 ( PDF 431KB)]
卒後教育セミナー

肝癌に対する外科的治療

高崎 健

東京女子医科大学消化器病センター

 肝細胞癌に対する局所治療効果は,主腫瘍とともに周囲肝組織に存在する肝内転移巣までも切除しうる外科切除が最も有効である.今後さらに根治性ばかりではなく,いかにして手術を安全に侵襲を小さくし,早い社会復帰を目指して努力しなくてはならない.このような観点で外科治療の原則的考え方について述べる.まず手術の安全性を増すため,残存肝機能推測表を用いて個々の症例について切除許容限界を知る.切除術は根治性を重視し,いかなる切除でも系統的に行うべくグリソン鞘処理による肝切除術を行う.周術期管理は,早期の自立を目指し簡略化する.このような考え方で対処した結果,全症例の術後平均在院日数は16.1日であり,特に全体の70%の症例は術後まったく通常の経過でありこれらの症例では術後平均10.9日で退院となっている.退院が延びた原因は術後胆汁混入のためドレーン抜去が遅れたためであった.これは肝内グリソン鞘の剥離操作時の小さな胆管の破綻に起因していると考えられ今後の対策の目標である.

索引用語
liver cancer therapy, hepatectomy, Glisson's sheath pedicle transection method

日消外会誌 28: 1889-1893, 1995

別刷請求先
高崎 健 〒162 新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器外科

受理年月日
1995年6月14日

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