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第28巻 第9号 1995年9月 [目次] [全文 ( PDF 466KB)]
症例報告

閉鎖孔ヘルエア7例の検討

岡本 好史, 鈴木 一男, 千木良 晴ひこ, 加藤 岳人, 柴田 佳久, 栗野 浩, 坂口 憲史, 鬼頭 靖, 関 知子, 杢野 泰司, 吉田 克嗣, 神谷 諭

豊橋市民病院外科

 1988年11月から1994年1月までに6症例7病変の閑鎖孔ヘルニアを経験した.年齢は77~90歳,全例女性.全病変イレウスにて発症.Howship-Romberg徴候(以下,H-R徴候と略記)に関しては,7病変中6病変(86%)で下肢の自覚症状を認め,2病変で術前に他覚所見も陽性であった.初発から手術までの期間は2~19日(平均8.1日).術前に本症と診断したものは4病変(正診率57%)であつた.術前診断にはH-R徴候およびcomputed tomography(以下,CTと略記),超音波検査(以下USと略記),ロングチューブからの小腸造影が有用であつた.手術所見では右4病変,左3病変で嵌頓腸管は全病変回腸であった.腸切除は4病変に行い,腸切除を要しなかった3病変は初発から手術までの期間が比較的短かかった.高齢女性のインウスでは,常に本症の存在を念頭におくことが肝要で,早期診断のためには,H-R徴候,CT,USが有用であると考えられた.

索引用語
obturator hernia, diagnostic imaging, ileus

日消外会誌 28: 1967-1971, 1995

別刷請求先
岡本 好史 〒466 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学医学部第1外科

受理年月日
1995年5月17日

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