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第28巻 第10号 1995年10月 [目次] [全文 ( PDF 597KB)]
原著

肝切除予定区域グリソン鞘枝遮断による術中門脈圧変化と術後ICGの関係

桂川 秀雄, 高崎 健

東京女子医科大学消化器外科

 肝切除51例に対し術中に門脈圧を測定し,非腫瘍部肝の線維化の程度,術後の残肝再生率,ICGの術前後の変化との関係を検討した.肝切除前の門脈圧(PVB)は肝線維化が強くなるほど有意に高かった.切除後の門脈圧(PVA)は全例上昇もしくは不変で低下例はなかった.その切除後の門脈圧の上昇は肝切除量が多くなるほど大きくなった.切除前後の門脈圧変化率を(1/PVA-1/PVB)/1/PVB,切除前後のICGK変化率を(術後ICGK―術前ICGK)/術前ICGKとすると,門脈圧変化率は肝線維化が強くなるほど上昇する傾向があり,ICGK変化率と正の相関が見られたが,肝再生率とは関連が見られなかった.全肝遮断圧(肝十二指腸間膜遮断)は術前ICGR15が高いほど低い傾向がみられた.この門脈圧変化は切除予定区域グリソン鞘遮断により実際の肝切除前に測定でき,さらに門脈圧変化率の計算値より術後のICGK値が予測可能である.術中門脈圧測定は肝機能を把握する上で有用と思われた.

索引用語
portal pressure, hepatectomy, liver fibrosis, growth rate of remnant liver

日消外会誌 28: 1980-1985, 1995

別刷請求先
桂川 秀雄 〒162 新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器病センター外科

受理年月日
1995年6月14日

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