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第28巻 第10号 1995年10月 [目次] [全文 ( PDF 491KB)]
原著

大腸癌肝転移切除における肝静脈再建の手技とその意義

中村 達, 鈴木 昌八, 坂口 孝宣, 芹澤 淳, 今野 弘之, 馬場 正三

浜松医科大学第2外科

 大腸癌の肝転移に対して55例に肝切除が行われ,うち7例に肝S4上区,S7,S8切除に肝静脈再建が併施された,肝静脈再建の手技と意義について検討した.右肝静脈4例,中肝静脈1例,左肝静脈2例が再建された.術死はなかった.右肝静脈は全例開存し,3例にグラフトを用いず直接端瑞吻合を行ったが,手技的に簡便で,良好な開存を得た.グラフトを移植した中肝静脈および左肝静脈再建3例はグラフトの不適切な選択とドレーンの逆行性感染により閉塞した.7例全例の切除肝静脈の外膜に癌の浸潤を認めた.肝静脈が閉塞した領域の肝臓のRI-uptakeは低下していた.我々は転移性肝癌に対して残肝をできるだけ残すという方針から肝静脈を再建してきた.適応についてはさらに検討が必要であるが,手術は安全な術式であり,癌の根治的切除を行い,残肝機能を良好に保つために推奨される術式である.

索引用語
metastatic liver tumor, colorectal carcinoma, hepatic vein reconstruction, hepatectomy

日消外会誌 28: 1986-1990, 1995

別刷請求先
中村 達 〒431-31 浜松市半田町3600 浜松医科大学第2外科

受理年月日
1995年6月14日

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