有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第28巻 第10号 1995年10月 [目次] [全文 ( PDF 408KB)]
原著

大腸癌における術中腹腔洗浄細胞診の検討

那須 二郎, 固武 健二郎, 小山 靖夫, 清水 秀昭, 菱沼 正一, 稲田 高男, 松井 淳一, 尾沢 巌, 安藤 二郎, 尾形 佳郎

栃木県立がんセンター外科

 腹腔内の遊離癌細胞を証明することが大腸癌の腹膜再発の予知因子として有用であるかを知るために,大腸進行癌188例を対象として術中腹腔細胞診を行い臨床病理学的に検討した.
 腹膜播種例(P(+))の細胞診陽性率は53.3%(8/15例)であった.腹膜播種のない例(P(-))の細胞診陽性率は5.8%(10/173例)であり,深達度別の陽性率はse,siが15.5%(7/45例),ssが2.6%(3/117例)でmpには陽性例はなかった,細胞診陽性例の組織型では分化型腺癌が8例,粘液癌が2例であった.腹膜再発は細胞診陽性例の40%(4/10例)に認め,陰性例の1.8%(3/163例)よりも有意に高率であり(p<0.01),累積5年生存率も細胞診陽性例が有意に不良であった.
 以上の結果から腹腔細胞診は腹膜播種再発の予知因子として臨床的に有用なパラメーターであると考えられた.

索引用語
colorectal cancer, cytology, peritoneal dissemination, peritoneal recurrence

日消外会誌 28: 1991-1994, 1995

別刷請求先
那須 二郎 〒320 宇都宮市陽南4-9-13 栃木県立がんセンター外科

受理年月日
1995年6月14日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会