有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第28巻 第12号 1995年12月 [目次] [全文 ( PDF 486KB)]
症例報告

術前診断が困難であった食道の巨大なfibrovascular polypの1切除例

竹内 雅春, 豊坂 昭弘, 中井 謙之, 土生 秀作, 中村 清昭, 黒田 暢一, 桑原 幹雄, 福田 康文, 岡本 英三

兵庫医科大学第1外科

 症例43歳の男性.主訴は嚥下困難.画像診断では頸部食道から胸部下部食道にわたる径15 cmの巨大な食道内に発育する隆起性腫瘍で,生検では悪性所見は得られなかった.しかし,内視鏡上,腫瘤粘膜上に潰瘍形成をみることから,食道癌肉腫と診断し食道癌に準じた手術を施行した.切除標本では,頸部食道から発生した巨大な有茎性ポリーブで組織学的には良性のfibrovascular polypであった.食道の良性腫瘍は比較的まれだが,中でも本疾患の報告例は,世界で70例程度であり,本邦でも26例にすぎない.また,10 cm以上の巨大ポリープに限れば,本症例を含めて3例であった.このようにまれな疾患ではあるが,正確な術前診断をしえなかったため,多大なる侵襲を加えたことに反省を込めて報告する.

索引用語
giant fibrovascular polyp of esophagus

日消外会誌 28: 2265-2269, 1995

別刷請求先
竹内 雅春 〒663 西宮市武庫川町1-1 兵庫医科大学第1外科教室

受理年月日
1995年9月13日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会