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第29巻 第1号 1996年1月 [目次] [全文 ( PDF 458KB)]
原著

薬物動態による移植肝ミクロソーム機能の検討

大塚 雅昭, 石川 詔雄, 湯沢 賢治, 飯田 浩行, 近藤 匡, 足立 信也, 轟 健, 深尾 立, 田中 栄之介

筑波大学臨床医学系, 同 社会医学系

 肝移植に伴う肝阻血障害が移植肝ミクロソーム機能におよぼす影響について,タクロリムスとトリメタジオン(TMO)の薬物動態により検討した.雑種成犬を用いた同所性全肝移植後第1日と第7日に,タクロリムスとTMOの薬物動態を調べ,無処置犬を対照群として比較した.タクロリムスは0.3 mg/kgを30分かけて静注し,全血中濃度の変化を測定した.TMOは4 mg/kgを急速静注し,血清中のTMOとその代謝物であるジメタジオン(DMO)の変化を測定した.両群とも薬物動態を調べる日以外はタクロリムス0.3 mg/kg/日を経口的に投与した.TMOのクリアランスと投与2時間後の血清中DMO/TMO比は,肝移植群で移植後第1日に低下していたが第7日には両群間に差を認めなかった.タクロリムスのクリアランス,投与24時間後の血中濃度は移植後第1日,第7日とも両群間に差を認めなかった.TMOの代謝はタクロリムスの代謝に比べて肝阻血による障害を強くうけることが示された.

索引用語
liver transplantation, pharmacokinetics, tacrolimus, trimethadione

日消外会誌 29: 21-25, 1996

別刷請求先
大塚 雅昭 〒305 つくば市天王台1-1-1 筑波大学臨床医学系

受理年月日
1995年10月11日

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