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第29巻 第3号 1996年3月 [目次] [全文 ( PDF 819KB)]
原著

肝線維化率からみた硬変肝切除後の肝再生能に関する実験的研究

畠山 優一, 小野 俊之, 阿部 力哉

福島県立医科大学第2外科

 肝硬変合併肝細胞癌の肝切除に関しては肝再生能の評価も必要と考える.今回,TGF-βの発現像である肝線維化に注目し,その程度を半定量的に求める肝線維化率が硬変肝切除後の肝再生能の術前予測に有用かを検討した.Wistar系雄性ラットにチオアセタマイドを投与して肝硬変ラットを作製した.他ラットには生食のみを投与した.これらに2/3肝部分切除を施行して切除肝の標本にアザン染色を行い,自動画像解析装置により肝線維化率を求めた.一方,肝切24あるいは48時間後に屠殺し,残肝標本よりBrdU標識率を求め肝再生能の指標とした.こうして得た肝線維化率とBrdu標識率との関係を検討すると全ラットを対象にしても(おのおのr=-0.64,-0.60),肝硬変ラットのみを対象にしても(おのおのr=-0.50,-0.53),肝線維化率とBrdU標識率との間には有意な負の相関(p<0.05)が認められ,肝線維化率の測定は硬変肝切除後の肝再生能の評価に有用と考えられた.

索引用語
hepatic fibrosis, liver resection, liver cirrhosis, hepatic regeneration activity, automated image analysis

日消外会誌 29: 691-698, 1996

別刷請求先
畠山 優一 〒960-12 福島市光が丘1 福島県立医科大学第2外科

受理年月日
1995年11月15日

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