有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第29巻 第4号 1996年4月 [目次] [全文 ( PDF 679KB)]
原著

胆管非拡張型膵・胆管合流異常の外科治療に関する検討

吾妻 司, 羽生 富士夫, 中村 光司, 今泉 俊秀, 吉川 達也, 新井田 達雄, 高崎 健

東京女子医科大学消化器外科

 胆管非拡張型膵・胆管合流異常38例のうち癌併存例(全例が胆嚢癌)を除いた18例を対象とし手術術式について検討した.合流異常に起因すると考えられる膵炎や胆管炎の既往を有していた4例には肝外胆道切除,胆道再建を施行したが,他の14例には胆嚢摘出術のみを施行した.切除胆嚢には粘膜の過形成や化生が認められたが,肝外胆道切除を施行した4例の胆管粘膜にはこれらの変化は認められなかった.胆嚢摘出術を行った14例の術後経過を血液生化学校検査や画像検査をもとに検討した.経過観察期間は平均4年5か月(1年1か月~9年8か月)であった.いずれの症例も経過良好で,合流異常を遺残させたことに起因する異常所見は認められなかった.今後さらに長期間にわたる経過観察が必要と思われるが,胆管非拡張型膵・胆管合流異常非癌例のうち合流異常に起因する膵炎や胆管炎の既往のない症例の治療に際しては,胆嚢摘出術が第1選択となる可能性が示唆された.

索引用語
anomalous arrangement of the pancreaticobiliary ductal system, common bile duct without dilatation, cholecystectomy, excision of the extrahepatic bile duct

日消外会誌 29: 806-812, 1996

別刷請求先
吾妻 司 〒162 新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器外科

受理年月日
1995年11月15日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会