有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第29巻 第4号 1996年4月 [目次] [全文 ( PDF 470KB)]
症例報告

虫垂憩室症の4例

平野 貞夫, 小熊 信, 松田 好郎, 阿南 陽二

宮城厚生協会坂総合病院外科

 虫垂憩室症の4例を経験したので報告する.症例は35歳から64歳までの男性で,主訴はすべて右下腹部痛であった.そのため4例とも急性虫垂炎の診断のもとに開腹手術が施行された.ところが病理所見では症例1は本来の虫垂内腔とは別に,粘膜に囲まれた腔があり,強い炎症を伴っていたことから虫垂憩室炎と診断された.症例2では軽い急性虫垂炎とともに強い仮性虫垂憩室の炎症が認められた.症例3は急性虫垂炎であったが,それとともに仮性憩室が1個認められた.症例4では虫垂仮性憩室に炎症が認められた.憩室炎の存在は,本来の虫垂粘膜での病変が不明瞭な場合,切り出しの追加により確認されることがあった.したがって憩室炎の確認のためには,虫垂周囲の炎症が強いにもかかわらず,急性虫垂炎の組織像が不明瞭な場合,盲腸周囲炎と診断せず,虫垂全体の病理組織像を調べることが重要であると思われる.

索引用語
diverticulum of the appendix, diverticulitis of the appendix

日消外会誌 29: 848-852, 1996

別刷請求先
平野 貞夫 〒985 塩釜市錦町16-5 坂総合病院外科

受理年月日
1955年11月15日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会