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第29巻 第4号 1996年4月 [目次] [全文 ( PDF 494KB)]
特集

大腸癌転移性決定因子としての糖鎖分子シアリルLex抗原とその糖鎖構造改変による転移制御の試み

中森 正二, 亀山 雅男, 今岡 真義, 安田 卓司, 中野 博史, 大東 弘明, 平塚 正弘, 佐々木 洋, 石川 治, 甲 利幸, 古河 洋, 岩永 剛, 泉 由紀, 入村 達郎

大阪府立成人病センター第1外科, 東京大学薬学部生体異物免疫学教室

 糖鎖抗原シアリルLex(sLex)およびシアリルLea(sLea)が大腸癌転移性発現に関与する分子であるか臨床例および細胞モデルから検討した.大腸癌根治切除159例において,sLex発現陽性群の無再発率生存率は有意に不良であったが,sLea発現性との相関は認められなかった.多変量解析にて,sLex高発現性は,有意な独立再発規定因子であった.さらに,sLex発現変異大腸癌細胞を用い,その転移形質を解析すると,sLex高発現細胞のヌードマウスでの肝転移性は高く,ヒト血管内皮細胞への接着性も低発現細胞に比べ高く,その接着性は,糖鎖合成阻害剤や抗セレクチン抗体により抑制された.これらの結果は,sLex高発現性が大腸癌の転移形質発現に関与し,糖鎖構造改変により大陽癌の転移性を抑制しうる可能性が示唆しているものと考えられた.

索引用語
colorectam cancer, metastasis, carbohydrate, antigen

日消外会誌 29: 873-877, 1996

別刷請求先
中森 正二 〒537 大阪市東成区中道1-3-3 大阪府立成人病センター第1外科

受理年月日
1995年11月15日

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