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第29巻 第4号 1996年4月 [目次] [全文 ( PDF 382KB)]
特集

細胞接着ドメインによる肝転移抑制に関する研究

斎藤 登, 三橋 牧, 林 達弘, 永田 仁, 亀岡 信悟, 浜野 恭一, 春宮 覚1), 藤本 大三郎1)

東京女子医科大学第2外科, 東京農工大学農学部生物化学研究室1)

 癌の浸潤・転移の過程での細胞接着分子の役割に着目し,マウス肝転移モデルにおいて細胞接着ドメイン投与を行い,癌細胞との接着相互作用を制御することにより,癌転移の抑制を検討した.colon 26/TC-1の1×103個をCDFlマウスの前腸間膜静脈より注入し肝転移モデルを作製した.細胞接着ドメインはヒト血漿よリフィブロネクチンを抽出単離し,RGDを含むドメインのみを部分精製した.フィブロネクチン投与群,フィブロネクチン接着ドメイン投与群,コントロール群を設定し,4週後に犠牲死させ肝転移結節数を検討した.コントロール群に比ベフィプロネクチン投与群は促進され,フィブロネクチン接着ドメイン投与群は10 µg/mlで約50%の抑制効果が認められた.転移抑制物質として接着ドメインは癌転移過程で癌細胞表面のレセプター上で本来の接着分子との競合による接着阻害により,有効な抗接着療法の1つとなる可能性が示唆された.

索引用語
cell-binding domain, prevention of liver metastasis, fibronectin

日消外会誌 29: 884-887, 1996

別刷請求先
斎藤 登 〒162 新宿区河田町8-1 東京女子医科大学第2外科

受理年月日
1995年11月15日

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