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第29巻 第4号 1996年4月 [目次] [全文 ( PDF 585KB)]
特集

小腸移植における外来性神経再生の検討と外来性神経温存移植手技の開発

清地 秀典, 小野 敦美, 宮城 和富, 山本 成尚, 大西 克幸, 嶌原 康行, 小林 展章

愛媛大学第1外科

 小腸移植後の機能障害の大きな原因の1つに通常の移植手技では避けることのできないグラフトの外来性神経の遮断がある.今回我々はラット小腸移植後の外来性交感神経の再生をグリオキシル酸蛍光組織化学法を用いて形態的に検討し,さらに外来性交感神経を温存したままグラフトとともに移植する新しい移植手技を開発した.交感神経の再生は移植後3週目に動脈吻合部に始まり,腸間膜動脈にそって順次末梢へ進展し,移植後1年目には腸間膜動脈において約70~80%の神経再生が認められた.しかしながら,腸管機能により重要な役割をはたす腸管壁の交感神経の再生はようやく15週目に始まったものの,1年目においてすらその密度はかなり低いものであった.これに対し我々が考案した神経温存モデルにおいては3週目に腸間膜動脈で約75~90%の温存された神経が認められ,腸管壁においては1週目よりほぼコントロールと変わらないほど十分な神経が温存された.

索引用語
intestinal transplantation, extrinsic nerve reinnervation, extrinsic nerve preservation

日消外会誌 29: 920-925, 1996

別刷請求先
清地 秀典 〒791-02 愛媛県温泉郡重信町志津川 愛媛大学医学部第1外科

受理年月日
1995年12月6日

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