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第29巻 第5号 1996年5月 [目次] [全文 ( PDF 465KB)]
原著

胃・大腸手術における術後持続硬膜外モルヒネ投与の安全性および問題点の検討

福地 貴彦, 鬼束 惇義, 林 勝知, 千賀 省始, 片桐 義文, 林 昌俊, 今井 直基, 柴田 雅也, 山内 希美, 二村 直樹, 角 泰広, 広瀬 一

岐阜大学第1外科

 モルヒネの持続硬膜外投与により胃,大腸手術の術後疼痛管理を行った90例(硬膜外群,平均モルヒネ投与量4.1 mg/日)と,患者要求時に非麻薬性鎮痛剤投与を行った83例(非硬膜外群)について疼痛スコア,副作用を検討した.さらに硬膜外群をモルヒネ投与量別,年齢別,硬膜外部位別に分け比較検討した.硬膜外群,非硬膜外群の疼痛スコアは各平均8.0点,17.0点で硬膜外群で良好な鎮痛が得られた(p<0.001).副作用は硬膜外群において掻痒を7.9%と高率に認めた.硬膜外群における比較では,投与量と副作用の発現に相関はみられなかった.年齢別では75歳以上の群でガス排泄の遷延化を認めた.硬膜外部位別では胸椎群で高率に呼吸抑制を認めた(15.4%,p<0.05).モルヒネの持続硬膜外投与により良好な鎮痛が得られ,重篤な副作用はみられなかった.しかし高齢者でのガス排泄の遷延化,胸椎間投与による呼吸抑制など注意を要する点もあると思われた.

索引用語
morphine, postoperative analgesia service, epidural anesthesia

日消外会誌 29: 960-964, 1996

別刷請求先
福地 貴彦 〒500 岐阜市司町40 岐阜大学医学部第1外科

受理年月日
1995年12月6日

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