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第29巻 第5号 1996年5月 [目次] [全文 ( PDF 615KB)]
原著

直腸癌肛門機能温存手術後の吻合部口側腸管運動からみた排便機能障害とその対策

多田 雅典, 松倉 一郎, 谷畑 英一, 岡部 聡, 遠藤 光夫

東京医科歯科大学第1外科

 直腸癌に対する肛門括約筋温存手術後の排便機能障害とその対策について,吻合部より口側の結腸の部分に注目して検討した.検査の方法は,コントロール15例と直腸癌術後患者40例の直腸に5 cmごとに圧感応型microtip transducerの付いたカテーテルを挿入し,肛門縁より5,10,15,20 cmの部位の内圧を連続的に測定し,同時に行った排便機能アンケートや肛門機能検査の結果と比較検討した.アンケートの結果により分類された機能良好群23例,機能不良群17例を比較すると,吻合部の低さ・コンプライアンスで有意差があり術後経過月数も良好群が長い傾向があった.臨床評価と吻合部口側腸管の内圧との関係では,アンケートによる臨床スコアと内圧の安定度による内圧スコアに有意の相関が認められ,吻合部の口側の腸管の繁張と不安定さが術後排便機能障害の重要な要因の一つと考えられ,口側腸管や神経の温存なども重要と推測された.

索引用語
anorectal function, sphincter-saving operation, rectal cancer, intraluminal pressure and movement, oral side of anastomosis

日消外会誌 29: 1028-1034, 1996

別刷請求先
多田 雅典 〒113 文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学医学部第1外科

受理年月日
1996年1月10日

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