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第29巻 第7号 1996年7月 [目次] [全文 ( PDF 656KB)]
原著

迷走神経温存幽門保存胃切除術の術後機能評価とquality of lifeについての検討

野村 栄治, 岡島 邦雄, 磯崎 博司, 中田 英二, 一ノ名 正, 藤井 敬三, 泉 信行, 大山 直雄

大阪医科大学一般・消化器外科

 早期胃癌症例に対し施行した迷走神経肝枝・幽門枝・腹腔枝温存幽門保存胃切除術(以下PPG)の有用性を検討した.対象は術後1年を経過したPPG症例15例であり,対照としてD2郭清を伴う幽門側胃切除術(以下,DG)を施行後1年を経過した早期胃癌症例15例を用いた.この2群に対し,術後QOLの検討と機能評価を行った.PPG群はDG群に比較し,食事摂取量および体重減少は有意に少なく,腹部症状においては下痢・腹痛の発生がなかった.また,血液検査では,貧血が少なく,内視鏡検査所見でも逆流性胃炎・食道炎の発生が少なかった.機能面ではPPG群の胃排出能,胆嚢収縮動態は術前に近似し,ホルモン分泌動態も生理的な状態に近かった.以上よりPPGは機能温存術式として有用と考えられ,この有用性は,1)幽門輪の温存,2)胃切除範囲の縮小,3)迷走神経の温存による効果と考えられた.

索引用語
early gastric cancer, pylorus-preserving gastrectomy, preservation of vagal nerve, quality of life

日消外会誌 29: 1610-1616, 1996

別刷請求先
野村 栄治 〒569 高槻市大学町2-7 大阪医科大学一般・消化器外科

受理年月日
1996年2月14日

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