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第29巻 第7号 1996年7月 [目次] [全文 ( PDF 484KB)]
症例報告

術前診断しえたWinslow孔ヘルエアの1例

力山 敏樹1), 2), 高橋 良延3), 木村 俊一2), 松野 正紀1), 鈴木 教敬, 建部 高明4)

東北大学第1外科1), 総合水沢病院外科2), 水戸協同病院外科3), 総合水沢病院内科4)

 症例は63歳の男性.上腹部激痛を主訴に当院救急外来受診し,腸閉塞の診断で入院となった.腹部単純X線写真立位像では,胃小彎側,第12胸椎および第1腰椎に重なる鏡面像と第1腰椎右方で途絶する小腸ガス像が認められ,注腸造影にて,回腸が回盲部より約10 cmの部位で横行結腸を乗り越え,その口側が第1腰椎の右側で閉塞するという所見が得られたため,Winslow孔ヘルニアによる腸閉塞と診断し緊急手術を行った.回腸がWinslow孔から網嚢内に嵌入しており,嵌入回腸間膜はWinslow孔部で絞犯され腸管は壊死に陥っていた.嵌頓していた腸管は約70 cmであり,両側健常部を含め切除した.Winslow孔ヘルニアの本邦報告は著者らが渉猟した範囲では16例のみであり,術前診断は困難とされている.今回,腹部単純X線写真および貴重な注腸造影所見より術前診断が可能であったWinslow孔ヘルニアの1例を経験したので,本邦報告例の集計とともに報告する.

索引用語
foramen of Winslow, internal hernia, ileus

日消外会誌 29: 1692-1696, 1996

別刷請求先
力山 敏樹 〒980-77 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学医学部第1外科

受理年月日
1996年2月14日

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