有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第29巻 第10号 1996年10月 [目次] [全文 ( PDF 543KB)]
特集

進行膵癌患者の手術のためのインフォームドコンセントについて

森本 剛史

愛知県がんセンター消化器外科

 膵癌の治療成績は極めて悪く,これに対する新しい治療として,術中照射・術中温熱療法同時併用による治療効果の増強を試みているので,そのためのインフォームドコンセント(IC)とその効果について検証した.対象は膵癌で,1992.4~1995.6の最近3年間に手術を施行した,著者が主治医の32例とした.IC内容は,(1)進行膵癌で切除できる可能性の%,(2)切除不能の余命が約6か月であることであり,術中照射・術中温熱療法同時併用による治療は本人納得のうえで実施した.切除例17例と非切除例15例中,外来生存中はおのおの8例,2例.いったん退院したのちの再入院癌死は,7例,4例.在院癌死は,2例,9例であった.術前のICによって,大体の患者は,膵癌の難治性を知り死の受容と覚悟が始まるように思えた.精神的肉体的QOLが良好だったのは,外来生存中の10/10と,いったん退院後再入院癌死例では,切除例6/7,非切除例2/4,在院癌死例では,切除例1/2,非切除例1/9であった.

索引用語
informed consent, pancreatic adenocarcinoma, quality of life

日消外会誌 29: 2005-2009, 1996

別刷請求先
森本 剛史 〒464 名古屋市千種区鹿子殿1-1 愛知県がんセンター消化器外科

受理年月日
1996年6月12日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会