原著
高齢者胃癌手術のrisk factor
大藪 久則*, 松田 昌三, 栗栖 茂, 八田 健, 小山 隆司, 喜多 泰文, 梅木 雅彦, 木花 鋭一, 中島 幸一
兵庫県立淡路病院外科, 現・国立加古川病院外科*
高齢進行胃癌に対しても積極切除方針で臨んだ最近10年間の胃癌切除手術823例を70歳未満,70歳代,80歳以上の3群に分け,患者側要因および術式と在院死亡との関係から高齢者胃癌手術のrisk factorを検討した.在院死亡率からみたrisk factorは,1)術前の生活状況からperformance status 3~4,痴呆を含め意欲低下,独歩不能,2)術前併存疾患から呼吸器疾患,貧血,低蛋白血症,3)手術要因からH.P.N4因子と胃全摘があげられた.70歳未満ではこれらのfactorの有無が在院死亡に与える影響は少なく,70歳代では1)のみで在院死亡率の上昇がみられただけであった.しかし,80歳以上におけるこれらのrisk factorを有する症例の在院死亡率はrisk factorのない症例に比し有意に高かった.
索引用語
stomach cancer, risk factors in the elderly, hospital mortality rate
日消外会誌 29: 2083-2091, 1996
別刷請求先
大藪 久則 〒675 加古川市神野町西条1545-1 国立加古川病院外科
受理年月日
1996年7月10日
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