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第29巻 第11号 1996年11月 [目次] [全文 ( PDF 423KB)]
症例報告

外科的治療が有効であったmyxedema megacolonの1例

山崎 俊幸, 酒井 靖夫, 川口 英弘, 畠山 勝義

新潟大学医学部第1外科, 巻町国民健康保険病院外科

 80歳の女性に生じたmyxedema megacolon(粘液水腫性巨大結腸症)に対し,甲状腺ホルモン剤を3か月投与して甲状腺機能は改善したが,腹部症状は改善しなかった.放射性非透過マーカーを用いた検査で,脾彎曲部から肛門側へのマーカーの移動が認められないことから,腸管運動能の廃絶したmegacolonと判断し,横行結腸瘻を造設して良好な経過が得られた.
 myxedema megacolonは極めてまれな病態で,治療法は甲状腺ホルモン剤の補充で外科的治療は禁忌とされており,手術などに関する議論はいまだ皆無である.本邦報告例は5例にすぎないが,自験例を含めて2例で手術的治療が有効であった.過去に手術治療を試みなく死に至った報告もあり,不可逆性と判断されたmegacolonに対しては,積極的な外科的治療も考慮されるべきと考え報告した.

索引用語
myxedema megacolon, chronic intestinal pseudoobstruction, hypothyroidism

日消外会誌 29: 2185-2189, 1996

別刷請求先
山崎 俊幸 〒951 新潟市旭町通1番町757 新潟大学医学部第1外科

受理年月日
1996年6月12日

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