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第29巻 第11号 1996年11月 [目次] [全文 ( PDF 451KB)]
症例報告

肛門外に脱出した直腸癌の2例

湯沢 浩之, 小原 則博, 梶原 義史, 小関 一幸, 元島 幸一, 兼松 隆之

長崎大学医学部第2外科

 肛門外脱出を来した直腸癌を2例経験した.症例1は51歳の男性で,直径4 cm大で腫瘍が肛門縁から5 cmの部位に存在した.直上にBorrmann 1型の腫瘍を併発しており,2群リンパ節郭清を伴う超低位前方切除を施行した.病理組織検査ではm癌であった.症例2は68歳の女性で,直径約6 cm大の腫瘍が肛門縁から3 cmの部位に存在した.超音波内視鏡でsm癌と診断し経肛門的に切除した.病理組織検査でもsm癌であった.切除断端には癌組織を認めなかった.
 大腸癌が肛門脱出を来す機序としては有茎性腫瘍が脱出する場合と直腸脱に伴う腫瘍脱出があるが,前者の場合は腫瘍の大きさにかかわらず早期癌である可能性が非常に高い.自験例では2例とも前者の機序と考えられた.

索引用語
rectal cancer, prolapse of tumor

日消外会誌 29: 2200-2204, 1996

別刷請求先
湯沢 浩之 〒852 長崎市坂本1丁目7-1 長崎大学医学部第2外科

受理年月日
1996年6月12日

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