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第29巻 第12号 1996年12月 [目次] [全文 ( PDF 590KB)]
原著

アンモニアを指標とした肝内シャントの検討―門脈大循環系短絡路閉鎖の適応について―

大坪 毅人, 高崎 健, 次田 正, 山本 雅一, 鈴木 隆文, 宮崎 正二郎, 中上 哲雄

東京女子医科大学附属消化器病センター外科

 門脈血(P),肝静脈血(H)の血清アンモニア値を用い肝臓でのアンモニア除去率(=(P-H)/P)を算出し,これを指標として肝内シャントについて検討した.対象は23例で肝外シャントは14例に認め,このうち11例でシャントを閉鎖した.肝の線維化が高度となるにしたがって肝静脈血アンモニア値は高値を示し,アンモニア除去率は低値を示した.肝外シャントの認められない症例では,アンモニア除去率はICGR15とよく相関した(r=-0.85).肝外シャントを有する症例ではシャント閉鎖前のアンモニア除去率は,シャント閉鎖後のICGR15とよく相関した(r=-0.75).以上よリアンモニア除去率は肝外シャントの有無に関わらず肝内シャント,すなわち肝の線維化の程度を反映し,肝外シャントを有する症例ではシャント閉鎖後の肝機能や脳症の改善効果の予測が可能で,肝外シャント閉鎖の適応の指標として有効であると結論された.

索引用語
porto-systemic shunt, serum ammonia level, hepatic encephalopathy

日消外会誌 29: 2265-2270, 1996

別刷請求先
大坪 毅人 〒162 東京都新宿区河田町8-1 東京女子医科大学付属消化器病センター外科

受理年月日
1996年9月11日

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