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第30巻 第1号 1997年1月 [目次] [全文 ( PDF 781KB)]
原著

大腸癌症例における胆嚢胆汁CEA測定の意義に関する臨床的検討

志村 賢範, 鈴木 秀, 塚本 剛, 真田 正雄, 宮崎 勝, 外川 明

千葉労災病院外科, 千葉大学第1外科

 胆嚢胆汁CEAが大腸癌の潜在性肝転移の予知に有用であると報告されているが,その追跡調査や胆汁CEA上昇の機序に関しては不明である.今回これらの点に注目して大腸癌症例における胆汁CEA測定の意義について検討した.大腸癌肝転移例の胆汁CEA値は1,182.9±1,624.7 ng/mlで,肝転移のない症例34.8±69.9 ng/mlに比べて有意に高値であった.肝転移のない症例の追跡調査の結果,初回手術時の胆汁CEA値が60 ng/ml以上の症例は肝転移再発が有意に高かった(42.9% vs 8%,p<0.05).肝転移巣のCEA染色能と胆汁CEA値の間には強い相関が認められた.以上より,胆嚢胆汁CEA値は肝転移を強く反映し,60 ng/ml以上は潜在性肝転移再発の高危険群と思われた.さらに,肝転移例における胆汁CEA値の上昇は肝転移巣より分泌されるCEAが強く影響していることが推測された.

索引用語
colorectal cancer, liver metastasis, CEA, gallbladder bile

日消外会誌 30: 52-59, 1997

別刷請求先
志村 賢範 〒290 市原市辰巳台東2-16 千葉労災病院外科

受理年月日
1996年9月11日

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