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第30巻 第1号 1997年1月 [目次] [全文 ( PDF 413KB)]
症例報告

肝切除術後に発生した孤立性肝結核腫の1例

杢野 泰司, 千木良 晴ひこ, 加藤 岳人, 柴田 佳久, 尾上 重巳, 吉田 克嗣, 神谷 諭, 平松 聖史, 安部 哲也, 江崎 稔

豊橋市民病院外科

 肝切除後に発生したまれな孤立性肝結核腫を経験したので報告する.
 患者は49歳の男性で,胆管癌による肝切除,胆管切除術の既往がある.同手術7か月後に,全身倦怠感および発熱が出現した.腹部超音波検査にて残肝に径約5 cmの低エコー域を認めた.超音波ガイド下針生検では,悪性所見は認めず,Ziehl-Neelsen染色,抗酸菌培養ともに陰性であった.腹部造影CTでは,肝S5,S6にまたがって径約5 cmの低吸収域を認めた.これらの所見より胆管癌の再発と診断し,肝部分切除術を施行した.切除標本では65×60×58 mmの硬い充実性腫瘤を認めた.腫瘤の組織所見は,乾酪壊死巣の周囲に類上皮細胞の層と線維化層を認め,結核腫と考えられた.Ziehl-Neelsen染色およびperiodic acid Schiff染色で,結核菌,真菌は証明されなかった.この肝腫瘤は結核菌の証明はなされていないが,組織学的に孤立性肝結核腫と診断した.

索引用語
liver tuberculoma, hepatectomy

日消外会誌 30: 84-87, 1997

別刷請求先
杢野 泰司 〒441 豊橋市青竹町字八間西50 豊橋市民病院外科

受理年月日
1996年9月11日

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