有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第30巻 第1号 1997年1月 [目次] [全文 ( PDF 488KB)]
症例報告

経回腸静脈静脈瘤塞栓術にて止血しえた肝門部挙上空腸静脈瘤の1例

佐藤 勤, 浅沼 義博, 橋本 学, 柴田 聡, 菊池 俊樹, 安藤 秀明, 小山 研二

秋田大学第1外科, 同 放射線科

 症例は67歳の男性.下部胆管癌に対する膵頭十二指腸切除5か月後に,消化管大量出血と昏睡,高アンモニア血症をきたした.持続血液濾過CAVHFにて昏睡の治療を行い,軽快・退院したが,5か月後に再出血した.血管造影,カラードップラーエコーから,肝外門脈閉塞に起因する肝門部挙上空腸静脈瘤からの出血と診断し,開腹下に経回腸静脈静脈瘤塞栓術を2度施行した.術後2年経過したが,再出血はみられていない.肝外門脈閉塞に起因する異所性静脈瘤からの消化管出血に対する治療は,肝障害の有無と程度,脳症の有無,側副路の発達状態などをもとに慎重に選択されなければならないが,経回腸静脈静脈瘤塞栓術は,確実な止血効果と低侵襲性の両面で優れていると考えられた.

索引用語
extrahepatic portal obstruction, jejunal varices, interventional radiology

日消外会誌 30: 92-96, 1997

別刷請求先
佐藤 勤 〒010 秋田市本道1-1-1 秋田大学第1外科

受理年月日
1996年9月11日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会