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第30巻 第1号 1997年1月 [目次] [全文 ( PDF 412KB)]
臨床経験

転移性肝癌に対する経腋窩動脈的カテーテル留置による肝動注の経験

森脇 義弘, 原田 博文, 国崎 主税, 今井 信介, 城戸 泰洋, 小林 俊介, 笠岡 千孝, 蘆田 浩

藤沢市民病院外科, 同 放射線科

 転移性肝癌12例に対して,経腋窩動脈的に肝動注用カテーテル留置を行い,動注療法を施行した.2名の放射線科医が,セルディンガー法により左腋窩動脈を穿刺し,シースイントロデューサーは使用せず,カテーテルを直接に選択的に肝動脈に留置し,外科医と交代してリザーバーを左前胸部皮下ポケットに埋め込んだ.術後は左上肢のみ安静とし,歩行は可能とした.重篤な合併症はなく,カテーテル留置の操作時間は止血時間も含め平均118.8分,入院期間は術前検査,術後入院中の動注療法の期間も含め平均10.3日であった.肝転移巣に対する直接効果は評価可能な11例中CR 1例,PR 4例,NC 3例,PD 3例,奏効率45%であった.平均生存期間はH1+H2症例では775.4日,H3症例では626.2日であった.本法は患者にとっても低侵襲で入院期間も短く,複数科が協力して行うことにより短時間で最小限の人員で済み,肝動注用のカテーテル留置法として有用な方法と思われる.

索引用語
transarterial infusion therapy, trans-axillary arterial catheterization for transarterial infusion therapy

日消外会誌 30: 107-110, 1997

別刷請求先
森脇 義弘 〒251 藤沢市藤沢2-6-1 藤沢市民病院外科

受理年月日
1996年9月11日

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