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第30巻 第3号 1997年3月 [目次] [全文 ( PDF 555KB)]
臨床経験

腫瘍径15 mm以下の直腸カルチノイド24病変の臨床的検討―治療方針に関する検討を中心に―

倉永 憲二, 望月 英隆, 岩本 一亜, 玉熊 正悦, 長谷 和生, 渡邉 千之

防衛医科大学校第1外科, 自衛隊中央病院外科

 径15 mm以下の自験直腸カルチノイド24病変をretrospectiveに検討し,治療方針を考察した.深達度別にみるとsm 21病変中12病変に内視鏡的切除が初回治療として選択されたが,7病変がce(+)で手術的切除が追加された.残り9病変には初回より手術的切除が行われ,全例ce(-),および脈管侵襲(-)であった.sm 21病変に転移は認めなかったが,mp 3病変中2例に転移が認められた.腫瘍径別にみると10 mm以下は全例smであったが,11 mm以上では転移が25%にみられ,mpが37.5%を占めた.したがって径15 mm以下の直腸カルチノイドの治療法として,(1)10 mm以下の病変については,全例局所切除で十分あり,(2)11 mm以上に関しては,術前深達度診断がMP'のものには最初から根治的切除を行うが,SM'のものについては局所切除を行い,組織学的にmpへの浸潤が判明した場合にのみ根治手術を追加する必要があり,(3)局所切除法としては経肛門的局所切除術が最も望ましいと考えられた.

索引用語
rectal carcinoid, trans-anal local resection, depth of invasion

日消外会誌 30: 794-798, 1997

別刷請求先
倉永 憲二 〒359 所沢市並木3-2 防衛医科大学校第1外科

受理年月日
1996年10月9日

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