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第30巻 第4号 1997年4月 [目次] [全文 ( PDF 358KB)]
症例報告

子宮円靭帯原発の平滑筋芽細胞腫を内容とした鼠径ヘルニアの手術例

岩田 辰吾, 安永 敏美, 高橋 玲, 山岡 義生**

京都専売病院外科, 京都大学病理系腫瘍生物学講座, 同 消化器外科**

 症例は45歳の女性.左鼠径部膨隆を主訴として来院した.左鼠径ヘルニアの診断のもとに,鼠径ヘル二ア根治術を施行した.ヘルニア嚢に表面平滑な充実性腫瘤を認めた.病理組織所見から子宮円靭帯原発の平滑筋芽細胞腫と診断した.鼠径ヘルニアを初発症状として子宮円靭帯原発の平滑筋芽細胞腫は,文献上報告がなく,極めてまれであったので報告した.

索引用語
leiomyoblastoma, ingunal hernia, round ligament of uterus

日消外会誌 30: 877-880, 1997

別刷請求先
岩田 辰吾 〒530 大阪市北区神山町13-3 北野病院

受理年月日
1996年11月13日

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