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第30巻 第4号 1997年4月 [目次] [全文 ( PDF 607KB)]
特集

分子生物学的アプローチによる血液中およびリンパ節内微小癌細胞の検出とその臨床応用

中森 正二, 亀山 雅男, 今岡 真義, 安田 卓司, 甲 利幸, 平塚 正弘, 古河 洋, 大東 弘明, 石川 治, 相原 智彦, 中野 博史, 佐々木 洋, 岩永 剛, 武田 理1), 中村 祐輔2)

大阪府立成人病センター第1外科, タカラアドバンスドバイオメディカルセンター1), 東京大学医科学研究所分子病態研究施設,兼, 大阪大学医学部バイオメディカルセンター臨床遺伝学講座2)

 大腸癌細胞の分子生物学的特性を利用し,血液中やリンパ節内の微小癌病巣の検出が遺伝子レベルで可能であるか検討した.血液中癌細胞の検出は,末梢血および腫瘍部位からの流出静脈血中でのサイトケラチン19および20遺伝子発現を指標として行い,リンパ節内の微小癌病巣の検出は,パラフィン包埋材料を用い,原発巣と同一のK-ras,p53遺伝子変異がリンパ節において認められるかを検討した.その結果,22例中4例の大腸癌患者で血液中癌細胞の存在が認められた.サイトケラチン免疫染色による細胞診は,全例陰性であった.また,病理組織学的にn(-)と診断された109例の大腸癌中20例のリンパ節に原発巣と同一遺伝子変異が検出され,うち13例に再発が認められた.以上より,分子生物学的手法を用いることにより,従来の方法では検出されなかった微小癌細胞が証明され,その臨床応用の可能性が示された.

索引用語
genetic diagnosis, micrometastatsis, colorectal cancer

日消外会誌 30: 891-896, 1997

別刷請求先
中森 正二 〒537 大阪市東成区中道1-3-3 大阪府立成人病センター第1外科

受理年月日
1996年12月11日

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