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第30巻 第7号 1997年7月 [目次] [全文 ( PDF 537KB)]
原著

硬さセンサーを用いた肝線維化の定量的評価に関する基礎的検討

小野 俊之, 畠山 優一, 原 潔, 五十嵐 渉, 佐藤 尚紀, 小山 善久, 井上 典夫, 土屋 敦雄, 阿部 力哉, 尾股 定夫

福島県立医科大学第2外科, 日本大学工学部電気工学科

 肝細胞癌は慢性肝炎や肝硬変を伴うため,手術に際し肝臓の切除量が制限される.この切除量を決定するためにさまざまな評価法が報告されてきたが,我々は肝臓の性状,すなわち肝臓の線維化の程度から肝臓の耐術能を評価する方法を報告してきた.本研究では生検せずに肝臓の線維化を定量化する試みとして,硬さセンサーを用いて肝臓の硬さを測定する意義を検討した.Thioacetamide(以下,TAAと略)を投与して肝硬変ラットを作成し,既報に従って肝線維化率を求めた.またセンサーでは,肝の硬さの指標としてΔf,stiffnessの値を得た.そしてそれらの相関関係を調べた.肝線維化率はΔfとr=0.706,p<0.0009,またstiffnessとr=0.850,p<0.0001であり,いずれも有意な正の強い相関関係を得た.すなわち硬さセンサーは肝の線維化を客観的に容易にかつ迅速に数量化する上で有用である考えられた.

索引用語
hepatic fibrosis, liver cirrhosis, hardness in liver

日消外会誌 30: 1720-1724, 1997

別刷請求先
小野 俊之 〒960-01 福島市光が丘1 福島県立医科大学第2外科

受理年月日
1997年1月8日

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