有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第30巻 第7号 1997年7月 [目次] [全文 ( PDF 389KB)]
症例報告

治療に難渋した頸椎前方固定術後食道皮膚瘻の2例

山本 聡, 新宮 浩, 永安 武, 岡 忠之, 辻 博治, 原 信介, 田川 泰, 綾部 公懿

長崎大学医学部第1外科

 数回の頸椎前方固定術後,食道皮膚瘻を形成し,治療に難渋した2症例を提示し,若干の文献的考察を加え報告する.症例1は35歳の女性.4回の頸椎手術後,約2か月頃より,食道皮膚瘻発生し,食道縫合閉鎖と胸骨舌骨筋による被覆を行い,術後6週間目より経口摂取可能となった.症例2は49歳の男性.3回の頸椎手術の後,食道皮膚瘻発生し,単純縫合閉鎖を試みたが,瘻孔閉鎖遷延したため,フィブリン糊を注入したところ瘻孔は閉鎖し,経口可能となった.フィブリン糊の使用は創部感染が軽度ならば試みられても良いものと思われた.しかし,この疾患は食道の単純閉鎖だけでは治癒が遷延するものと思われ,筋組織などによる被覆が肝要と考えられた.今まではこのような症例は整形外科と外科の狭間に置かれ,報告例は少ないが(7例),今後,整形外科領域における頸椎手術の拡大とともに,増加するものと思われる.

索引用語
esophageal fistula, fibrin glue, anterior fusion of the cervical spine

日消外会誌 30: 1752-1755, 1997

別刷請求先
山本 聡 〒852 長崎市坂本1丁目7-1 長崎大学医学部第1外科

受理年月日
1997年2月12日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会