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第30巻 第8号 1997年8月 [目次] [全文 ( PDF 624KB)]
卒後教育セミナー

高度進行胃癌

米村 豊

金沢大学第2外科

 高度進行胃癌の治療戦略について我々の経験から述べる.外科治療では肉眼的に癌巣をすべて切除する(治癒B)ことが延命につながり,癌巣が少しでも遺残した例の予後は不良である.治癒Bに導くための術前化学療法は有用である.PMUE療法(cisplatin 75 mg/m2i.v.,MMC 10 mg/body i.v.,etoposide 50 mg/body i.v.,UFT 400 mg/day,p.o.)などのfractional killの高いregimenを2~3回行った後,治癒Bの手術を目指すべきである.転移巣が腹腔内に限局している例では動注化学療法により高い効果を得ることができる.腹膜播種は化学療法による効果が期待しにくいので,開腹下に温熱化学療法を行っている.有効率32%,5年生存率12%であった.しかしこの方法も癌遺残例では長期生存を得ることはできなかった.そこでperitonectomyにより腹膜播種の完全切除を行ったところ,生存率が有意に改善した.以上より,高度進行胃癌は化学療法と外科的減量手術をうまく組み合わせ治療することが肝要である.

索引用語
gastric cancer, peritonectomy, hyperthermia

日消外会誌 30: 1879-1884, 1997

別刷請求先
米村 豊 〒920 金沢市宝町13-1 金沢大学医学部第2外科

受理年月日
1997年5月21日

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