有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第30巻 第8号 1997年8月 [目次] [全文 ( PDF 504KB)]
卒後教育セミナー

高度進行膵癌に対する外科治療

平岡 武久

熊本大学第1外科

 膵癌の治療成績が極めて悪いなかにあって,高度進行膵癌の外科治療に対していかに対処するか検討した.局所再発防止対策として,現状では最善と思われる拡大郭清手術と広範囲術中照射併用療法35例の治療成績で,stage IVaの症例までに5年生存例が得られたが,本併用療法の死因,剖検では,局所再発の制御に関しては改善効果がみられたものの,ほとんどの症例が血行性転移で死亡した.
 膵癌切除後の予後は肝転移による影響が極めて大きく,そこで,術後早期の肝転移予知の手段がなく,また有効な肝転移対策がない現状では,いたずらに拡大郭清手術を適応することなく,症例の選択が重要である.高度進行例の切除可能例には,palliationをめざした切除が適応されるべきである.これらの症例に対しては,今後,肝転移対策の確立をまって,新たにアプローチすべきである.膵癌における肝転移対策の確立は急務である.

索引用語
pancreatic cancer, extended resection, intraoperative radiotherapy

日消外会誌 30: 1890-1894, 1997

別刷請求先
平岡 武久 〒860 熊本市本荘1-1-1 熊本大学医学部第1外科

受理年月日
1997年5月21日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会