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第30巻 第8号 1997年8月 [目次] [全文 ( PDF 519KB)]
卒後教育セミナー

高度進行胆道癌の外科治療

吉川 達也

東京女子医科大学消化器外科

 高度進行胆道癌の外科治療における手術術式,意義と限界について述べた.進行胆嚢癌における肝切除は肝門部型では拡大右葉兼尾状葉切除,肝床部型では肝浸潤に応じた系統的肝切除を行うのが根治的である.膵,十二指腸浸潤例では膵頭十二指腸切除(PD)が行われる.我々はリンパ節郭清の目的からも積極的にPDを併施しているが,これに関してはまだ意見の一致をみていない.肝十二指腸間膜浸潤例の予後は極めて不良であり,我々は同部を一括切除する拡大肝右葉・肝十二指腸間膜・膵頭十二指腸切除(HLPD)を試みているが,まだ評価の段階ではない.胆管癌のうち中下部胆管癌では通常PDが行われるが,肝門部胆管癌では定型的手術はなく,術前の正確な進展度診断に基づいた過不足のない肝切除術式が要求される.しかし高度進行例においては肝葉切除を余儀なくされることが多い.2区域以上の肝切除,あるいはこれにPDが加わるとhigh riskであり,適応の決定には慎重でなければいけない.高度進行癌といえども局所進行癌であれば,長期生存の可能性があり,拡大手術の適応と意義はあると考える.

索引用語
advanced gallbladder carcinoma, advanced bile duct carcinoma, surgical treatment

日消外会誌 30: 1895-1899, 1997

別刷請求先
吉川 達也 〒162 東京都新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器外科

受理年月日
1997年5月21日

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