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第30巻 第10号 1997年10月 [目次] [全文 ( PDF 589KB)]
症例報告

糖原病I型に合併した肝癌の1例

若林 正夫, 花崎 和弘, 五十嵐 淳, 袖山 治嗣, 川村 信之, 宮崎 忠昭

長野赤十字病院外科

 糖原病I型を合併した肝癌の初回および再発に対して2回の切除を行った1例を経験したので報告する.症例は40歳の男性.小児期より体格は小さく,23歳より痛風と診断されていた.肝機能障害を指摘され来院,腹部超音波検査,computed tomography,血管造影で肝S3に腫瘤を認め,空腹時血糖の低下,AFPの上昇,肝生検組織のglucose-6-phosphataseの低下より糖原病I型に合併した肝癌と診断し肝左葉外側区域切除術を施行した.術後7か月目に手術創部に腫瘤が出現し,computed tomographyで肝S7に腫瘤を認めたため,肝癌再発と診断し肝S7部分切除,腹壁腫瘤切除を施行,また術中に大網および右副腎にも腫瘤を認めたため大綱切除と横行結腸部分切除,右副腎摘出術を施行した.病理組織診断はいずれもhepatocellular carcinomaであった.再手術後1年10か月を経た現在経過観察中である.

索引用語
hepatoma, glycogen storage disease, metastatic adrenal gland tumor

日消外会誌 30: 2019-2023, 1997

別刷請求先
若林 正夫 〒380 長野市若里1512-1 長野赤十字病院外科

受理年月日
1997年5月21日

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