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第30巻 第10号 1997年10月 [目次] [全文 ( PDF 504KB)]
特集

大腸癌における新しい腸管切除範囲提案;右側結腸癌および低位直腸癌手術後の排便習慣の変化からの検討

安野 正道, 森 武生, 高橋 慶一

都立駒込病院外科

 右側結腸癌と低位直腸癌のリンパ節転移の実態を解析し,至適切除範囲の検討を行った.右半結腸や回盲部が切除されると術後1年でも排便回数が多い.泥状便のため11%に止痢剤が投与され,また2,3か月ごとの水様下痢や過敏性大腸炎様症状が18%にあった.右側結腸癌のリンパ節転移分析からみると中結腸動脈右枝と右結腸動脈で栄養されるような右側結腸癌では根治性を落とさずに回盲部温存が可能で,温存により良好な排便習慣が得られる可能性が示唆された.低位前方切除術後の注腸側面像を検討すると,頻便例では新直腸は小骨盤内でのたわみが少なく垂直に近く直線上に上行しているが,新直腸が適応なたわみをもっている例では排便機能は良好であった.また,腸管軸方向で口側10 cmを越えるリンパ節転移はまれで根治性を損なわず相当のS状結腸温存は可能で,ゆとりある新直腸により排便状態改善が期待される.

索引用語
colorecal cancer, bowell habit, ileocecal junction

日消外会誌 30: 2112-2116, 1997

別刷請求先
安野 正道 〒113 東京都文京区本駒込3-18-22 都立駒込病院外科

受理年月日
1997年6月11日

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