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第30巻 第12号 1997年12月 [目次] [全文 ( PDF 552KB)]
症例報告

TAEが効果を示し2期的に切除しえた直腸癌同時性多発性肝転移の1例

角谷 直孝, 泉 良平, 広澤 久史, 山本 精一, 福島 亘, 上田 順彦, 小西 一朗, 広野 禎介

富山市民病院外科

 直腸癌同時性多発性肝転移に対し原発巣切除後,transcatheter arterial embolizationを行いPartial responseの効果をえ,2期的に肝切除が可能となった1例を経験したので報告する.症例は59歳の女性.Rabの直腸癌で低位前方切除術を施行後,肝両葉の多発性肝転移に対しTAEを行ったところ画像上PRの効果をえ,CEAも61.6 ng/mlから2.5 ng/mlと正常化した.抗癌剤としてはファルモルビシン,CDDP,MMCを使用した.初回TAE時の検索では肝転移巣は血管造影上hypervascularではなかったが肝動脈造影下CTでは腫瘍内部の血流が観察された.3~7か月おきに3回のTAEを追加して転移巣の治療を行ったが,原発巣切除1年7か月後の検索では新たな転移巣の出現がないが,転移巣周囲の癌の再燃が疑われたため,計5個の肝転移巣を切除した.病理組織検査では4個の肝転移巣の周囲に散在性の癌の遺残が認められた.初回手術後3年3か月経過の現在,再燃の徴候を認めない.

索引用語
transcatheter arterial embolization, liver metastasis of rectal cancer, hepatic resection for liver metastasis

日消外会誌 30: 2322-2326, 1997

別刷請求先
角谷 直孝 〒939 富山市今泉292 富山市民病院外科

受理年月日
1997年9月9日

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