有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第31巻 第1号 1998年1月 [目次] [全文 ( PDF 458KB)]
症例報告

Kasabach-Merritt症候群を呈した脾血管腫の1例

宮本 敦史, 多田 正知, 戎井 力, 岡崎 誠, 金井 俊雄, 村田 厚夫, 平井 健清, 村井 紳浩

兵庫県立西宮病院外科

 Kasabach-Merritt症候群を伴った脾血管腫の1例を経験した.症例は68歳の女性.四肢の紫斑を主訴に近医を受診し,血小板減少を指摘され精査目的で当院紹介となった.腹部超音波検査および腹部computed tomographyで脾上極に5.3×3.4 cmの腫瘤陰影を認め,腹部magnetic rosonance imagingでは,T2強調画像で高信号域内に低信号域が混在しており,おのおの血液貯留巣・梗塞壊死巣と考えられた.以上の画像検査より,血管腫内で凝固機転が亢進し,消費性血小板減少により出血傾向を呈したKasabach-Merritt症候群と診断し,摘脾術を施行した.術前に3.0×104/mm3まで低下していた血小板数は,術後1日目には14.7×104/mm3に回復し,以後,血小板減少は認めていない.原発性脾腫瘍の中で血管腫は比較的頻度の高い腫瘍であるが,本邦においてはKasabach-Merritt症候群を伴ったとする報告例はなく,本例は極めてまれな症例であると考えられた.

索引用語
splenic hemangioma, thrombocytonia, Kasabach-Merritt Syndrome

日消外会誌 31: 76-80, 1998

別刷請求先
宮本 敦史 〒662 西宮市六湛寺町13-9 兵庫県立西宮病院外科

受理年月日
1997年9月9日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会