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第31巻 第3号 1998年3月 [目次] [全文 ( PDF 1103KB)]
原著

十二指腸第I・III・IV部の動脈支配―同領域縮小手術の解剖学的考察―

高室 雅, 村上 弦, 平田 公一

札幌医科大学第1外科, 同 第2解剖

 幽門輪を温存する膵頭部領域の縮小手術の新たな展開のため214体の解剖体を用いて十二指腸第I・III・IV部の動脈支配について検討した.十二指腸上動脈は29.9%第I部に存在していた.幽門下動脈はほぼ恒常的(97.6%)に第I部および幽門輪を支配し,70.5%は幽門前庭部にも分布していた.後上膵十二指腸動脈も第I部に分布しており(80.0%),十二指腸後動脈(出現率8.5%)より第I部には大切な動脈と思われた.下膵十二指腸動脈の55.6%は上部空腸動脈と共同幹を形成して第III・IV部に分布していたが,上腸間膜動脈から単独で分岐する例も認めた(24.2%).後下膵十二指腸動脈の5.6%は上腸間膜動脈から分岐する肝動脈から分岐していた.第IV部は上部空腸動脈から支配されることもあったが(16.7%),直接上腸問膜動脈から支配されることはなかった.膵頭部領域の縮小手術においては幽門下動脈の温存と,下膵十二指腸動脈の分岐型を確認する必要がある.

索引用語
anatomy of the duodenum, blood supply of the duodenum

日消外会誌 31: 825-835, 1998

別刷請求先
高室 雅 〒003-8585 札幌市白石区東札幌3条3丁目7-35 東札幌病院外科

受理年月日
1997年11月5日

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