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第31巻 第3号 1998年3月 [目次] [全文 ( PDF 542KB)]
原著

99 mTc-HSA-D腹腔内投与による縦隔リンパシンチグラフィの検討

河原 秀次郎, 平井 勝也, 青木 照明, 高山 澄夫, 森 豊

東京慈恵会医科大学外科, 東京慈恵会医科大学放射線科

 再発および根治的切除不能胃癌症例に対して腹腔内投与用tube(右横隔膜下3例,左横隔膜下3例,ダグラス窩3例)を留置し,99 mTc-TSA-Dを1 ml(740MBq)投与しその後のリンパ流の動態を検索した.横隔膜下投与群では,左右どちらの横隔膜下に投与しても縦隔リンパ系の描出程度に差は認められなかった.横隔膜下投与群とダグラス窩投与群を比較すると,横隔膜下投与群は投与後速やかに縦隔リンパ系が描出されるが,ダグラス窩投与群では横隔膜にHSA-Dが達するまで縦隔リンパ系は描出されなかった.また,末梢血中HSA-D countを比較すると,ダグラス窩投与群は経時的増加を認めたが,横隔膜下投与群は低値が維持された.よって,腹腔内リンパ系と縦隔リンパ系の主な交通経路は横隔膜リンパ系であると考えられ,抗癌剤の腹腔内投与は腹腔内リンパ系だけでなく縦隔リンパ系に対しても効果を有する可能性があり,特に横隔膜下投与は末梢血中濃度を低値に保て有用である.

索引用語
mediastinal lymphoscintigraphy with 99 mTc-HSA-D, intraperitoneal injection, virchow metastasis of gastric cancer

日消外会誌 31: 849-854, 1998

別刷請求先
河原秀次郎 〒105-0003 東京都港区西新橋3-25-8 東京慈恵会医科大学外科

受理年月日
1997年10月1日

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