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第31巻 第3号 1998年3月 [目次] [全文 ( PDF 474KB)]
症例報告

肝動脈塞栓術およびリザーバー動注化学療法後に門脈本幹腫瘍塞栓が縮小し切除しえた肝細胞癌の1例

大谷 眞二, 広岡 保明, 小林 誠人, 貝原 信明, 浜副 隆一1), 塩田 摂成2)

鳥取大学第1外科, 米子博愛病院外科1), 済生会江津病院外科2)

 亜区域肝動脈塞栓術(TAE)と肝動脈内化学療法により主腫瘍および門脈本幹の腫瘍塞栓(Vp3)が縮小し,切除しえた肝細胞癌症例を経験したので報告する.症例は61歳の男性で,アルコール性肝硬変に伴うVp3併存肝細胞癌で入院した.選択的に腫瘍の栄養動脈に対しTAEを施行し,総肝動脈に動注用カテーテルを留置,リザーバーを埋め込み,肝動脈内化学療法を行った.その結果,主腫瘍およびVp3は著明に縮小し,門脈の一部切除を含む肝右葉切除術が施行された.組織所見では,主腫瘍は完全壊死に陥り,門脈内の腫瘍塞栓は線維化し,腫瘍組織はみられなかった.初回治療より4年,再発徴候なく外来通院中である.高度の門脈侵襲を伴った進行肝細胞癌であっても,各種治療を組み合わせることにより良好な治療成績が得られる可能性があると思われた.

索引用語
hepatocellular carcinoma with tumor thrombus, transcatheter arterial embolization, intrahepato-arterial chemotherapy

日消外会誌 31: 865-869, 1998

別刷請求先
大谷 眞二 〒683-0826 米子市西町36-1 鳥取大学第1外科

受理年月日
1997年10月1日

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