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第31巻 第4号 1998年4月 [目次] [全文 ( PDF 517KB)]
特集

Minimally invasive surgeryとしての肝細胞癌に対するmicrowave coagulation therapy

田中 恒雄, 山中 若樹, 田中 渉, 山中 潤一, 安藤 達也, 安井 智明, 黒田 暢一, 高田 勝史, 前田 重人, 松下 一行, 岡本 英三

兵庫医科大学第1外科

 Microwave coagulation therapy(MCT)が肝細胞癌に対するminimally invasive surgeryとして有用であるか否かについて検討した.対象を1992年6月から1997年6月までに施行された腹腔鏡下および開腹あるいは開胸開腹下MCT 32例と同時期に行われた亜区域以下の肝部分切除術34例とし,術前肝機能,術後合併症発生率,予後について比較検討を行った.術前肝機能はMCT群が有意に不良であった.腫瘍側因子は両群間に差は無かった.MCT群は肝部分切除群と比較して輸血量は少なく,また術後合併症の発生率も低かった.5年生存率,無再発生存率は両群間に差を認めなかった.以上のことよりMCTは高度肝機能障害を有する肝細胞癌の治療選択肢として有用であるが,腹腔鏡下MCTの25%(2/8)において腫瘍の肝門部辺縁からの局所再発を認めた.腹腔鏡用針状電極では腫瘍径が3 cmを超えると凝固不十分な部位を残す可能性があると考える.

索引用語
minimally invasive surgery, hepatocellular carcinoma, microwave coagulation therapy

日消外会誌 31: 1043-1047, 1998

別刷請求先
田中 恒雄 〒663-8131 西宮市武庫川町1-1 兵庫医科大学第1外科

受理年月日
1997年12月3日

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