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第31巻 第8号 1998年8月 [目次] [全文 ( PDF 633KB)]
原著

膵頭十二指腸切除術後遠隔時合併症―とくに胆管炎high risk groupの同定とその管理について―

石田 英文, 山本 正博, 大橋 修, 藤原 英利, 小野山 裕彦, 黒田 嘉和, 坂本 攝1), 山崎 克人1), 河野 通雄1), 松井 美詠子2)

神戸大学医学部第1外科, 同 放射線科1), 三木市民病院放射線科2)

 膵頭十二指腸切除後,1年以上経過しfollow可能であった35症例の遠隔時成績について胆管炎を中心に,血液生化学的検査,各種画像検査および質問票によるアンケート調査から検討を行った.胆管炎確診例は5例(14.3%)で全例PD-II症例であった.原因として肝門部における胆汁うっ滞と挙上空腸でのうっ滞が考えられた.胆管炎群は胆管炎非発症時においても血清ALP値の変動が激しく,高値が遷延するものが多く,胆道シンチグラフィーにおいて胆汁のうっ滞傾向が認められた.胆管炎確診例5例中4例は,生活指導にて再発が防止され社会復帰が可能であった.遠隔時のQOLを向上させるには,これら血清ALP値の高い症例に画像診断を加えて胆管炎のhigh risk groupを見出し,厳重なfollow upと生活管理が重要であると考えられた.

索引用語
pancreaticoduodenectomy, postoperative cholangitis, quality of life, biliary scintigraphy, serum alkaline phosphatase

日消外会誌 31: 1850-1856, 1998

別刷請求先
石田 英文 〒650-0017 神戸市中央区楠町7-5-2 神戸大学医学部第1外科

受理年月日
1998年4月22日

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