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第31巻 第8号 1998年8月 [目次] [全文 ( PDF 563KB)]
症例報告

肝原発悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma)の1切除例

和田 大助, 森本 重利, 露口 勝, 田中 直臣, 惣中 康秀, 福本 常雄, 山崎 眞一, 仁木 俊助

徳島市民病院外科

 症例は71歳の男性で,発熱,全身倦怠感を主訴として,近医から精査目的で当院内科に紹介された.腹部超音波およびCT検査で,肝左葉を占居する腫瘤を認めた.血管造影ではやや血管増生像と腫瘍濃染を認めた.術中所見では,腫瘍は肝左葉を中心に存在し,横隔膜に一部浸潤を認め,術中迅速病理検査で,malignant fibrous histiocytoma(MFH)と診断されたため,横隔膜合併肝左葉切除術を施行した.摘出標本では,腫瘍の大きさは20×10×13 cm,重量は1,300 gであり,黄白色で壊死と膿瘍の部分を認めた.病理組織学的検索の結果,MFH,inflammatory typeと診断された.現在外来で経過観察中であるが,局所再発が疑われている.肝原発の悪性線維性組織球腫の報告例は非常にまれであり,現在まで我々の検索しえたかぎりでは22例にすぎず,文献的考察を加え報告する.

索引用語
malignant fibrous histiocytoma, liver

日消外会誌 31: 1874-1878, 1998

別刷請求先
和田 大助 〒770-0812 徳島市北常三島町2-34 徳島市民病院外科

受理年月日
1998年4月22日

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