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第31巻 第10号 1998年10月 [目次] [全文 ( PDF 499KB)]
症例報告

食道憩室を伴った先天性食道左気管支瘻の1例

鈴木 哲太郎1), 近藤 康史, 立石 晋, 田所 文彦, 西 八嗣, 八十川 要平, 本告 匡2), 比企 能樹3), 柿田 章

北里研究所メディカルセンター病院外科1), 同 病理2), 北里大学医学部外科3)

 食道憩室を伴った先天性食道気管支瘻の1例を経験した.症例は53歳の男性で,人間ドックで上部消化管造影を行ったところ,食道憩室気管支瘻を認めた.これは,胸部中部食道左側に憩室を認め,憩室底より左肺下葉の気管支が造影されていた.食道内視鏡では,胸部食道に食道憩室があり底部に瘻孔開口部を認め,気管支鏡では,瘻管の開口部は確認できなかったが,食道内チューブより色素を注入し左B6付近からの色素の流出を認めた.
 手術は食道憩室と瘻管の切除を行った.病理学的には,瘻管の内腔の大部分は重層扁平上皮で被われ平滑筋を伴い,辺縁の一部に多列線毛上皮が見られ,両者には移行像も認められた.
 この疾患は本例を含め本邦では55例が報告されているが左気管支と交通する例は珍しく本例は8例めの報告である.

索引用語
congenital esophagobronchial fistula, esophageal diverticulum, adult

日消外会誌 31: 2080-2084, 1998

別刷請求先
鈴木哲太郎 〒364-0026 埼玉県北本市荒井6-100 北里研究所メディカルセンター病院外科

受理年月日
1998年5月19日

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