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第31巻 第10号 1998年10月 [目次] [全文 ( PDF 537KB)]
特集

新潟における胃癌治療の特長―特に早期胃癌に対する合理的治療―

梨本 篤, 薮崎 裕, 牧野 春彦, 土屋 嘉昭, 筒井 光広, 田中 乙雄, 佐々木 壽英

新潟県立がんセンター外科

 新潟県は胃癌の多発県のひとつであり,当院はその約1割を手術している.主に早期胃癌(EGC)に対し,外科的局所切除(SLR)112例,腹腔鏡下楔状胃切除(LAP)5例,幽門保存胃切除術(PPG)51例,噴門側胃切除術(PXG)38例,大網温存縮小胃切除術(OPG)377例を施行したので各種縮小術式につき臨床評価を加えた.【成績】(1)SLRには術後の愁訴は殆どなかった.再治療を要したのは6例(再発2例,多発4例)であるが,姑息切除の1例を除き胃癌死はなく他病死を含む5生率は81.9%であった.(2)LAPには,再発例はなく全例生存中である.(3)PPGは残胃炎,食道炎が少なく,体重の回復は良好であったが,残胃への胆汁逆流は24%に認められた.再手術は2例に施行されたが,全例外来通院中である.(4)PXGに胃癌死はないが,5生率は84.2%である.(5)OPGは術後イレウスの発生が少なく,現在まで原病死はない.【結語】EGCに対し,QOLの向上をはかり,遠隔成績を損なうことなく合理的縮小手術が可能であった.

索引用語
early gastric cancer, rational surgery, epidemiology of Niigata prefecture

日消外会誌 31: 2123-2127, 1998

別刷請求先
梨本 篤 〒951-8133 新潟市川岸町2-15-3 新潟県立がんセンター新潟病院外科

受理年月日
1998年7月22日

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