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第31巻 第10号 1998年10月 [目次] [全文 ( PDF 423KB)]
特集

東京(癌研)における胃癌治療の現況

大山 繁和, 太田 惠一朗, 石原 省, 太田 博俊, 松原 敏樹, 高橋 孝, 中島 聰總

癌研究会附属病院消化器外科

 癌研における胃癌治療の歴史,現在の治療内容などについて述べた.癌研の胃癌診療の特徴は,梶谷の肉眼分類,限中浸を用いていること,および,ゆるやかな臓器別診療となっていることである.われわれは,縮小拡大,さまざまに病期に応じた適切な外科治療を目指している.縮小手術の典型が胃横断切除,拡大手術のそれが左上腹部内臓全摘術であるが,根治性を最も重視することがわれわれの基本的な治療方針である.
 胃癌外科治療には,切除術式,郭清範囲,再建法,アプローチなど,いまだ,多くの検討すべき課題がある.癌専門病院としての社会的責任を認識し,胃癌外科治療上の問題の解決に努力したい.

索引用語
Cancer Institute Hospital, surgery, gastric cancer

日消外会誌 31: 2128-2131, 1998

別刷請求先
大山 繁和 〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-37-1 癌研究会附属病院消化器外科

受理年月日
1998年7月22日

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