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第31巻 第10号 1998年10月 [目次] [全文 ( PDF 522KB)]
特集

胃癌における脈管侵襲の臨床的意義とその規定因子

辻谷 俊一, 斉藤 博昭, 岡 伸一, 近藤 亮, 小西 伊智郎, 池口 正英, 前田 迪郎, 貝原 信明

鳥取大学医学部第1外科

 胃癌組織におけるリンパ管侵襲(ly)と静脈侵襲(v)の臨床的意義を調べ,それを規定する因子を検討した.2,404例の胃癌で深達度,腫瘍径,リンパ節転移などの癌の進展に伴ってly,vの陽性率が増加し,C領域胃癌で陽性例が多かった.組織型はly(+)が por1,por2,mucに多く,v(+)がporlに多かった.またly,vはstage III胃癌の予後因子であった.腫瘍進展因子であるVEGFの発現はly,vの陽性率と相関し,宿主の免疫応答を反映する樹状細胞の高度浸潤例は脈管侵襲と逆相関し,また血清中可溶性IL-2受容体性(sIL-2R)値の上昇は脈管侵襲と相関した.しかしVEGF,新生血管,樹状細胞ともstage III胃癌治癒切除例に限った検討ではly,vと有意の相関はなかった.したがって胃癌の脈管侵襲の予見には腫瘍の進行度,組織型,占居部位に加えVEGF発現,樹状細胞数,sIL-2R値が有用と考えられた.

索引用語
gastric cancer, vessel involvement, Angiogenesis

日消外会誌 31: 2157-2161, 1998

別刷請求先
辻谷 俊一 〒683-8504 米子市西町36-1 鳥取大学医学部第1外科

受理年月日
1998年7月22日

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